「片時も離れずにそばにいて下さいましたのに」

ツインソウル・ツインフレーム
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以前、Tanith Leeさんの著書「闇の公子」について書いたことがあるのですが

闇の公子 Night's Master
今、立て続けに読んでいるのは「ダーク・ファンタジーの女王」と言われているタニス・リーさんの著書。「二人の人間でありながら一つ」や「真に完全なもの」「分かれていた道が溶けあった」そして「分裂を知らぬ、完成を見た魂」などの描写は、まさにツインフレームの特徴そのものを表していると思います。

こちらはシリーズもの(「平たい地球」シリーズ) になっておりまして、そのうちの1つに「惑乱の公子」という本があります。

Tanith Leeさんの著書はこれまでのところ、かなり通して読んできておりまして、その中でもこちらは傑作!・・と思いましたのでメモしたいと思います。特に、ツインフレーム的な観点から・・

メインテーマは「闇の公子アズュラーンと惑乱の公子チャズとの対立」になると思うのですが、もう一つのテーマとしてドゥニゼルという人間の女性と、アズュラーンとの「愛」が描かれています。

本の解説には「妖魔が一時的な戯れで人間の女性と・・」と書いてあるのですが、2人の愛は決して「一時的な戯れ」ではありません。一生涯で1人・・いや、高次元も含めてまさにツインフレーム。唯一無二(お互いに)と言っても過言ではないと思うのです。

2人は毎日毎日一緒にいるような関係にはなりません・・ここもまた、ツインフレームっぽい(笑)のですが・・少し時間がたってからアズュラーンがドゥニゼルを訪れたときのこと。

公子は娘のすぐそばに立ち、その脳を覗き込んだ。娘は見捨てられたと思っていたろうか? それがために物思いの対象を他のものに、例えば、神女に相応しく神々に求めていただろか?   (中略)

そこで・・(中略)・・娘の内なる目の見ているものを見た。

大いなる静けさがアズュラーンを襲った。全てが静止したに等しかった。

ドゥニゼルの精神を覗くことは、鏡を覗くも同然であった。娘の夢の板に闇の色彩を以て描かれているのは公子自身であったのだ。

娘は神々を見てはいた ー が、その一人一人がアズュラーンであった。女もいれば男もおり、愛らしさの極みの子供も、毛色の変わった獣もいたが、その悉くがアズュラーン、一人残らず、全てがそうであった。空を見れば空もアズュラーン。海も、大地もアズュラーンであった。

(中略)

娘は物思いから覚めた。アズュラーンに焦点が合うと、にっこりした。 (中略) 「人間の暦で言えば、かなりの間そなたを訪れなんだ。もはや戻らぬと思うたか?」

「片時も離れずにそばにいて下さいましたのに」

その言葉の通りなのがわかった。公子の姿を魂にとどめていたドゥニゼルにとっても、アズュラーン自らにとっても、真に、地底にあっても公子は常に娘と共にいたのである。

「片時も離れずにそばにいる」「地底にあっても公子は常に娘と共にいた」・・これって、ツインフレームならではの現象だと強く感じました。きっとツインのカップルなら、この感覚・気持ちをわかっていただけるのではないかと思います(^o^)

因みにアズュラーンにとって「全てが静止した」瞬間が、物語の後半でもう一度出てきます。とても悲しい場面です。アズュラーンの感じている(であろう)悲しみに、胸が締め付けられます。

その場面の描写が本当に秀逸で、読者を惹きつけて止まないTanith Leeさんの本領発揮・・な場面の一つだと思います。

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