ヨガについて批判的な記事を、偶然目にしました。その論点はざっくりと、以下2点に集約されます。
- ヨガを行うと悪魔とつながりやすくなる(笑)
- 身体に負担をかけ、健康を害する
2についてこの記事で詳しく触れていきたいと思いますが、その前に1について。
「悪魔とつながりやすく」なる?
実際、どうなんでしょうか(笑)
なんでも、「ヨガも悪魔崇拝の入り口の一つであり、闇と繋がっている」というのが著者の主張のようです。
ただし、著者が想定しているヨガとは「アメリカ発祥」のもの。つまり、スポーツ的な意味合いが高く、比較的最近発展してきたジャンルの「ヨガ」になります。
なので、古典的なハタヨガで「呼吸法」や「ムードラ、瞑想」などを重んじるものは除く、と書いていらっしゃいました。
自分は完全に古典派なので、ひとまずここで「ほっ」としたのですが(笑)
それでも、なぜそのように著者は感じているのかな? ということに興味を持ちまして、詳しく内容を拝見しました。
これは古典派でなくても、最新の?ヨガであっても共通すると思うのですが…
ヨガを続けていると、特に「元々霊的に敏感な人」は、ヨガ後の瞑想の時に不思議な体験をするようになるかもしれません。
一方で、そのような体験をしない人も、もちろんたくさんいます。
どちらが偉いとか、精神性が高いとか、そういう問題ではないんですね。
単に、いわゆる霊感のようなものが強いか、敏感か、そうではないか、という違いに過ぎません。これは主に生まれつき持っているもの(体質的なもの)になるようです。
(一部、人生の途中から目覚める!?人もいるようです)
そして、敏感なタイプの人は霊的に不思議な体験をしたときに、「俺ってすごいぜ」的な勘違いをしてしまう人が中にはいらっしゃいます。
そのことをSNSや本で発信し始めたり、ビジネス・商売に結び付けて金儲けをしようとしたり。
逆に、サラッと受け流して、そのままヨガの練習を続けていく人には何も問題は起こらない「はず」です。むしろ、精神性がどんどん高まっていくことでしょう。
しかし、ここで「自分てすごい!」という勘違いをして立ち止まった側の人たちはその後、どうなるのでしょうか?
はい。著者の推測通りです。「悪魔とつながりやすく」なる可能性は大、だと思います。
もしくは、そのまま間違った方向にどんどん進んでいくことになって、最悪、精神に異常をきたすとか。
このような背景がありますので、1についてまんざら「そんなことはない」とは言い切れないなぁ、、、とは思いました。
みなさん、「悪魔」と繋がらないように気をつけましょう(*>∀<) 自戒を込めて…
次に2について。こちらは現実問題として、確かに気をつけなければならない事項だと思います。
自分も古典的なヨガに出会うまでは、どちらかといえばアメリカ発祥のヨガが好きでした。例えばパワーヨガとか。
身体的にはとても気持ちのいい(スカッとしますw)ヨガなのですが、実は自分も身体を痛めた経験があります。特に「膝」でしょうか。
スポーツ要素の強いヨガで身体を痛めてしまうのは、突き詰めれば「無理して無茶なポーズを行おうとする自分が悪い」…いわば自己責任ですね(笑)
特にスタジオでヨガを行なっていると、インストラクターは「ヨガでは他人と自分を比べません」「自分のペースで行ってください」と随時声をかけてくれます。
しかし、しかしですよ、どうしてもポーズが綺麗な人を見かけると、多少無理をしてでもつい、真似をしたくなってしまうんですよね。
なんだか自分もできそうな気がする、みたいな「幻想」(笑)をついつい、抱きがち。
人はそれぞれ持って生まれた骨格が違いますし、筋肉のつき方、柔軟性、運動経験なども大きく異なります。
人種による違いももちろんあります。西洋人にとっては簡単なポーズが、東洋人、特に日本人には「絶対に無理」というポーズも実際あるんです。
なので、ヨガのポーズ(アーサナ)には大体、幾つかのバリエーションがあります。その中から自分の体に無理がなく、心地よいポーズを選ばなければならないのです。
そして、簡単なものでも完成形といわれるものでも、実はその効果は変わらない・・とされています。
「効果」というのは単純に運動的な効果のことだけでなく、プラーナの流れを良くするというヨガの「真の意味での効果」のことを指しています。
バリエーションから選ぶときの基準は、「自分の身体と対話しながら」。これに尽きます。
痛みがないか、多少の辛さはあるかもしれませんが、心地よさの方が優っているか、など。
丁寧に自分の身体と向き合いながら無理なくポーズをとっていくのが本来のヨガであり、どのバリエーションを選ぶかは「インストラクターに決めてもらうもの」ではありません。
なので、自分はヨガの師から「アジャストメント(他者のポーズを身体に触って修正すること)は本来してはならない、身体に触れてはいけない」(※ただし例外ポーズが一つだけあります)と教えていただきました。
どのポーズがその人にとって最適なのかは、「その人(の身体)にしか分からない」ことだからです。最悪、アジャストメントは事故・怪我にもつながりかねない、怖いことなんですよね。
スポーツ的なヨガにはまっていたときは、膝も痛めましたし、腰も痛くなりがちでした。その割には柔軟性は全く変化なく硬い体はずっと硬いまま…
それが、伝統的なハタヨガを始めてからは、まだそんなに長年経っていないにも関わらず
・腰の痛み、なし。
・膝を痛めること、なし。(その他の身体・健康上の異常も皆無)
・柔軟性について。はっきりと自覚できるくらい向上した。(特に背中側)
という状態です。以前は「自分には絶対に無理」と思い込んでいた、比較的難易度が高いとされているポーズも、気が付いたら「いつの間にか」できるようになっていたり…
もちろんポーズの綺麗さや完成度において、自分のヨガの師の足元にも及びませんが(^^;)
…脱線しました。話を元に戻しますと、
については、「やり方を間違うと」という前提となる説明(前置き)が必要だと思います。
「ヨガ」そのものが身体に負担をかける訳ではありません。
そのやり方、取り組み方、に問題があるということです。
なので…
ヨガそのものが「悪」ではありませんよー!!…と、声を大にして言いたいw
どうか、誤解や勘違いをしてしまう人が増えませんように、という願いを込めて…
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