偶然の出会いのような形で、週末に表題の本を読みました。表紙がなんとも素敵で印象的です(^^) ・・正直なところ、この表紙に惹かれて本を読み始めました(笑)
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そして内容も、この表紙にどんぴしゃ!! マッチする内容でした。これ、元々は映画なんですね! (知りませんでした)
ストーリーの中に色々なテーマが複数散りばめられているのですが、スピリチュアリズム的にはやはり人間の傲慢さ、エゴ、残虐行為/戦争、人種差別、同性愛への偏見と迫害。
そして、決して侵してはならない神聖なもの・神の領域を侵そうとする愚かさ・・そのようなものに自然と意識が向きます。
それらネガティブなものに対して、ヒロインとその周囲の人たちの純粋さや善良さ、「マトモな人間らしい」感覚、オーセンティック・セルフの気づき、そして何よりも、「愛」。
これらの対比が光と影をなし、はっきりとしたコントラストで描かれています。
「悪役」的に描かれている軍人さんについては、憎しみよりも哀れみを感じます。どうしてこんなことになってしまったのか・・
元々残酷な人ではなかったはず。本人にはどうすることもできない「きっかけ」があったのです。内的な葛藤もよく描かれていて、ますます哀れみを感じるストーリーになっています。
絶対的な「悪」が元々存在する訳ではないんですよね・・本人が望む・望まないに関わらず、大きな波に巻き込まれながら「堕ちていく」様子がとても残酷かつ冷静な視点で描かれていました。
ちょっとネタバレ的で恐縮ですが、最後に訪れる死は、彼にとっては「解放と喜び」だったのではないかと思います。まさに「神の導き」という感じで描写されていました。
彼のような「悪」が存在している一方で、疑心暗鬼な気持ちと必死で戦いながらも、最後まで光を失わない姿勢の人もいるわけで・・
これが、「霊的成長・度合いの違い」ということなのでしょうか。
何れにしても、物質世界の中で肉体に閉じ込められた我々は誰もが、闇の部分を必ず持っている、ということを感じます。悲しいことですが、これが現実。
だからこそ、それに負けないように踏ん張る!! 日々の努力が大切なのですね。
うわ、スピリチュアリズム的・・と思った部分のひとつを引用したいと思います。
二十億年の間、この世は平和だった。人間、特に男性 ー 自己顕示欲が強く、他人の意見に耳を貸さずに己の要求だけを通そうとし、他人を暴力や権力で蹴散らす者たちが地上に蔓延するようになり、この惑星は自己滅亡への道へと滑り出したのだ。おそらくこれは、天文学者エドウィン・ハップルが発見した、あらゆる銀河が地球から離れていっているという法則の説明になる。まるで我々人間に毒された地球を避けて銀河が逃げていっているかのようだ。
シェイプ・オブ・ウオーター
ここでは「男性」となっていますが、当然女性も含めた人間全体のことを指している、厳しい指摘。まさに高級霊たちが悲しみ憂いている、地球の危機的現状そのまま・・と言えるのではないでしょうか。
銀河が地球から離れているwww ・・これにはくすっと笑ってしまいましたが、ずばり「下から二番目にバイブレーションの低い、最低ランクの地球」が見事に描写されていて、大変興味深かったです。
スピリチュアリズムの知識があろうとなかろうと、このような「事実」を見抜ける人はきっと、霊的成長が進んでいる方なのでしょうね。
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