以前「毒親」について書いた時に、インド占星術のホロスコープにもその関係性のことが表れている、と書きました。
/https://meurydice.com/toxic-mothers-fate2/
先日、インド占星術家の「秀吉」先生が配信していらっしゃるニューズレターを拝見して、更にそのことを確信させるような、もう一つの配置があることを知りました。
今配信中のニューズレターの内容は、古典に書かれていることについてなのですが、その中に
・火星と土星が同じハウスに在住
・月がそこから5,7,9室に在住
この二つの条件により「子どもは母親によって捨てられる」と書かれている箇所があるとのこと。
古典って…どんだけ古いんだよ(笑)、という感じですので、それを言葉のまんま解釈する、というのは非現実的。
なので、現代風に再考察して「解釈」する必要がある、というのがインド占星術の世界における「常識」のようです。
ちなみに、火星と土星が同じところに滞在…についてなのですが、パンデミックを的中させたことで有名な、インドの天才少年「アナンドくん」が「2022年4月に災いが起こる」といった予言をしているそうですね。
この根拠?の一つとして、4月に火星と土星が接近することを挙げて説明していました。
このことから、インド占星術への興味の有無に関わらず「想像」していただければ…と思うのですが、インド占星術で「二大凶星」と考えられているのが、かの火星&土星。
なので、
・火星と土星が同じハウスに在住
これは、自分のような占星術の超・初心者が見ても、「むむむっ」と思う(多少ビビる!?)配置なんです!
もちろん、これだけで何かが分かる訳ではありません。そのチャートの持ち主の何番目のハウスでこの状態が起こっているのか? が分からないと何とも言えない、というのが通常の見方になります。
この古典では「どのハウス」ではなく、月との配置の関係性で見る、となっておりました。
・月がそこから5,7,9室に在住
通常、惑星同士の絡みは「アスペクト」とか「コンジャンクション」などで見ますが、この5,7,9室というのはその視点から見た「絡み」には該当しないものも含まれます。
このことについて、お互いにケーンドラ(1,4,7,10ハウス)やトリコーナ(1,5,9ハウス)の関係にあるときも「惑星同士が絡む」と見做す、と秀吉先生が解説してくださいました。なるほど…
・月がそこから5室に在住 ということは、月から見た相手は「9室」。5-9の関係性。逆もまた然り(9-5)。
・月がそこから7室に在住 ということは、月から見た相手も同じく「7室」。これは普通に相互アスペクトの関係ですね。
少し前置きが長くなりましたが、要は自分のチャートがばっちり!?これに当てはまっている、ということです(笑)
では「母親に捨てられる」とは、どのように解釈すればよいのでしょうか?
このことについても秀吉先生が補足されていました。「母親の恩恵を失うということを言っているように思います」
うわっすごい!!
これ、まさに当事者の気持ち(笑)を代弁してくださっているような、素晴らしいご説明だと感じます。本当にその通りで、「恩恵」は全くと言ってよいほど「なかった」です。
更に…母親に捨てられる、ということはつまり、自分には母親がいない、ということと同義ではないかとも思いました。
もちろん生物学的・物理的な母親は存在しています。(当たり前)
しかし、心理的な母親は自分(毒親育ちの人々)には存在しません。
このことは当事者である毒親育ちの人にしか、なかなか理解してもらえないだろうなぁ、とは思いますが…
毒親育ちの人はみんな、親から通常なら受けられるであろう「愛情」とか「ケア」とか「温かさ」を受けられずに、そういったものを全く知らずに育ってきた人たちです。
目の前に存在している「親」という人間は、単に名前だけが「親」なだけで、本質的には親ではありませんでしたし、今もその状態は変わっていません。
なので、親の恩恵を受けられない = (毒親育ちにとって)親は存在しない って、当事者にとっては違和感なくつながりますし、腹落ちするんですよね…
もしかすると、このような星の配置を持っていても「自分は毒親育ちじゃなかったよ」という方がいるかもしれませんね。
このことについても古典で触れられていました。木星などの吉星によるアスペクトがある場合、子どもは長生きし、快適な環境がもたらされるそうです。
そういった例を見ると分かりますが、占星術はある一つの解釈にとらわれず「多角的に」見ないと、ちゃんとした解釈ができないようになっています。
初心者にとってはそこがとても難しいところですが…今回の配置に限り、毒親との関係性で(自分にとっては)当てはまるなぁと思いましたので、メモ的に残しておこうと思いました。
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